きっかけ。

こんにちは。
夏は曇りの日が好き、と以前書きました。
以降、曇り続き…
夏を満喫したい方も多いので、望みが叶ってうれしいとは
言い切れない、三影🌈です。


日々、たくさんのお客様にお会いして、
こちらが刺激を受けること、
教えていただくこと,
頭が下がること、
感動することも非常に多いです。

とある、忘れられないご夫婦がいらっしゃいます。

占い師になりたての頃、日曜日の夕方に、
奥様がご主人を引っ張るようにしていらっしゃいました。

手相ご希望で、観させていただいたのですが、
手の中にぎょっとするようなある相が出ていたのです。

失礼ですが…と伺うと、
くも膜下出血で会社で倒れ、幸い搬送が速かったので、
３カ月療養しただけで後遺症もなく、
明日から仕事に復帰する、とのことでした。

その相は片手だけだったので、大難が小難になりましたね、
奥様もたいへんでしたね、
などとお話ししていたら、、、

突然、それまで隣で静かに聞いておられた奥様が
「私はこの人が病気になってよかったと思ってます」
と発言されました。

私も、ご主人も、びっくりして奥様を見ると、
少し興奮したようなお顔で、続けて、
「今まで仕事仕事で、ちっとも家にいないで、
相談したいことがあっても聞いてくれなかったんです。
それが、退院してからずっと私のそばにいて、
久しぶりにたくさん話ができたんです。
私は、それがとってもうれしかった。。。」
と泣き崩れたのです。

ご主人はじっと奥様の顔を見て、静かに涙を流していました。
私も、もらい泣き( ；∀；)

落ち着いてから、過分の料金をくださって、
お二人は帰っていかれました。

奥様は、ずっとご主人に伝えたかったのでしょう。
でもなかなかタイミングが合わず、
とうとう明日から仕事に復帰という日の夕方ギリギリに、
占い師を見かけ、とっさに入ってこられたのでしょう。

正直なところ、占い師の鑑定なんて、どうでもよかったかもしれません。
ご主人に素直な気持ちをぶつける場として利用しただけだったのかもしれません。

でも、少なくとも、
そういう場や空気を提供してさしあげられたかな、
と、胸のうちがあたたかくなったのでした。

きっとあのご主人は、これまでの仕事人生から、
少しシフト変更したことでしょう。

病気は、ふつうは避けたいものですが、
このように何かに気づかされるきっかけになることもあります。

物事にはプラスとマイナス両面があると,
私に考えさせるきっかけにもなりました。


✫一見、悪いことが起こったようでも、
別の側面から客観的に見てみたり、
あるいは時間が経ってから振り返ってみると、
軌道修正する良いきっかけだったと思えることは多々ありますね。

あの人にフラれなかったら、
今の彼とは会えなかった。

会社が倒産したときはショックだったけど、
おかげで自分が好きだと思える仕事につけた。

失敗して恥ずかしかったから、
同じ失敗をしないように気をつけるようになった。✫



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